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冬から春に向けて



皆様こんにちは、ガーデナーズ協会の野村晃久と申します。

私は、大阪府の北部地域に位置する箕面市でお庭や外構の設計をさせて頂いております。


日を追うごとに気温も地温も高くなり、ここ大阪では春の陽気に包まれてきております。

間もなく、桜も開花する時期となって参りました。


寒い冬の間は、植物も休眠に入る種が多く、少しお庭の色彩も寂しくなります。

その冬の間にも植物たちは、

次のシーズンに向けて根や芽を出す準備を、今まさに一生懸命にしております。


そんな冬の時期から春先にかけて独特な魅力を持ち、

ガーデンに彩りを与えてくれる私の大好きな冬の花があります。

春を告げてくれる花とも言えるこの花の紹介を少しさせて頂きます。


‘ クリスマスローズ ’ キンポウゲ科の多年草 学名:Helleborus


開花時期は、12月~4月です。地域や環境によって多少の期間相違はあります。

耐寒性が強くて、初心者でも育てやすい品種がたくさんあります。

花が少なくなるこの冬の時期に、ガーデンに彩りを与えてくれます。


何故、クリスマスなの・・・?と思いますよね。

原産地は、東ヨーロッパや西アジアで、現地では、およそクリスマスの時期に開花を迎えます。

もちろん品種や植えられている環境にもよりますが、日本では、クリスマスの時期に開花し、

その花がバラに似ていることから日本ではそのように名づけられました。

他の呼ばれ方として、


「寒芍薬(かんしゃくやく)」、「初雪起こし(はつゆきおこし)」


とも呼ばれているそうです。






クリスマスローズは、日当りの良い場所を好みますが、

強い直射日光(特に夏場の)に当たり過ぎると、株が痛みやすく

弱ってしまいます。出来れば、植え込む場所は、半日陰の場所で管理すると良いです。

写真のような樹木の株元へ植え込み、適度な日陰をつくってあげると喜んでくれます。


落葉樹木などは、冬場は落葉し幹と枝のみの姿になってしまいますので、

そのような足元の適所に植え込みをして頂くと

夏は、樹木の日陰でクリスマースローズを包み込み守ってあげて、

落葉後は日照を得ながら、冬に可愛い花を咲かせ、

季節ごとにお互いを助け合いながら、我々を楽しませてくれます。


これからいよいよ春本番です。

お庭の植物たちが、新しく芽吹くのを待ちながら、

冬から春に向けてもう少しこのクリスマスローズの可愛い姿を見ていたいと思います。^^







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