信州の春
みなさんこんにちは。
ガーデナーズ協会の多田紳也と申します。
長野県松本市を拠点として日々ガーデンやエクステリアの設計をしております。
日に日に春の気配が色濃くなってきているこの季節ですね。
私の住む松本市は標高が高く厳寒期の1,2月には最低気温が-10度を下回るほどの
寒冷地です。北海道ほどではありませんが本州では相当寒い地域です。
そんな場所ですので1、2月はほとんどの植物が休眠状態です。
冬の花として知られるツバキ、ウメ、クリスマスローズなども3月を過ぎないと
咲いてくれません。
そんなわけで信州の冬は本当に景色が白いんです。
その分、3月過ぎてから徐々に暖かくなり始めると
冬の厳しさを耐え抜いた植物たちが一斉に動き始めます。
冬の花、早春の花、春の花が重なりながら次々と咲いていくのです。
なので信州の人にとって春は本当に待ち望んだ嬉しい季節となるのです。
春の初めの花のトップバッターはフクジュソウです。
まだ冷えた地面からひょこっと黄色い花が出てくる様子は
本当に愛おしく感じます。

その年の気候にもよりますが、信州では2月終わりから3月初めくらいに
咲き始めます。フクジュソウの開花がローカルニュースにもなるくらいです。
私もフクジュソウが咲いたと聞くと「もうすぐ春だ!」と感じてしまいます。
松本市の四賀地区というところでは毎年「福寿草祭り」というものが開催されます。
斜面一面に福寿草が咲くのです。
フクジュソウを皮切りに、ウメ、サンシュユ、クロッカス、等が咲き出し
その後は文字通り百花繚乱となるのが信州の春なのです。
機会があればぜひ早春の信州をのぞきに来てください。
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