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信州の気候と紅葉

こんにちは。ガーデナーズ協会の多田といいます。

私は信州松本にてガーデン、エクステリアの設計をしております。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

さて、あれだけ暑かった夏も急激に終わりを告げ、めっきり涼しくなりました。

庭の花壇では、夏の間グッタリしていた植物たちがまた元気を取り戻しています。

しかし昨今の気候の激しさは皆様もご存じの通りで、

私の住む長野県も昔に比べて驚くほど気候が変わってきています。

私は、もともとは関西の出身なのですが大学入学を機に信州に来て、

中抜けもあるのですが数えるとすでに30年近く松本に住んでいます。

最初に松本に来た時は夏はクーラーが要らないくらい涼しく、

その代わり冬はいわゆるダイアモンドダストが見られるくらいの寒さでした。

それに比べて今年の夏は最高気温が35度を超える猛暑日が7月8月で11日あり、

この日数は実は東京と同じ日数です。

今夏の最高気温も松本市36.7度、東京で37.7度とわずかに1度違い。

標高の高い爽やか信州のイメージとは違い相当暑いのが今の現実なんです(苦笑)

そうなってきますと当然植物にも多少なりとも影響が出てきます。

まず虫が増えました。定番のアメシロやマイマイガなどもやたらと大量発生するようになりましたし、

アブラムシも昔よりつきやすくなってきたように感じます。

植物に影響する病害虫とはちょっと違いますが、昔の松本市は蚊があまりいませんでした。

私もそれほど蚊に刺された記憶がありません。それからゴキブリもほとんどいませんでした。

小さな2㎝くらいのゴキブリくらいしかいませんでした。

でも最近は蚊も大きなゴキブリもよく見ます。やはり温暖化の影響なんでしょうね。

また病気も増えました。信州は湿度が低いので植物の病気も温暖地域に比べると少ないと思いますが、

最近は植物の病気の発生頻度が上がってきたように思います。

それでも厳冬期にはマイナス10度を下回る日もある信州ですので、

一年間の気温差は45度から50度くらいあります。

暖地で育つ常緑樹の多くは残念ながら信州では育たないものが多いです。

人気のシマトネリコ、オリーブ、ミモザなどは信州ではお目にかかれません。

逆に冬眠状態で冬の寒さに耐える落葉樹は信州には沢山の種類があります。

暑くなったといえども湿度が低いので蒸れに弱い種類も信州では平気だったりします。

なので信州は落葉樹天国といってもいいのではないかと思っています。

ちょうどこれからの時期はカエデやナナカマド、カツラなど様々な木が赤、橙、黄色などの

色鮮やかな紅葉を見せてくれることでしょう。

紅葉は寒暖差が大きければ大きいほど綺麗だそうです。

過酷な気候(笑)の信州の紅葉は見応えがあると思いますよ。

最後に信州の紅葉スポットを少しだけご紹介します。

乗鞍高原はモミジ、カラマツ、ナナカマドなどがとても綺麗に紅葉します。

松本から車で約1時間弱でいけるとても綺麗な場所です。

上高地ももちろん素晴らしい紅葉スポットです。

マイカー規制もあって行きにくいかもしれませんが、紅葉シーズンの上高地は一度は体験してみてほしいです。

白馬方面も綺麗なスポットが多いです。

カエデ、ナナカマド、カラマツ、ヤマザクラなどが色とりどりに紅葉してます。

標高の高い場所で10月上中旬が最盛期です。ぜひ一度お越しください。

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